あまり知られていないことですが、痛みが起きる原因は３種類だけ。だから施術もそれぞれに応じた３タイプだけで改善できるはずなのです。
　ですが、原因と施術のタイプがマッチしてないとどれだけ受けても効果は得られないのです。そして、原因１つのこともあれば、３つのこともあります。それぞれについて詳しめに書いていきます。今回は1つ目です。

その１．タイプC
骨の位置がずれている、背中の骨が曲がっている、骨盤が左右や前後で傾いている、などと言われたことはあありませんか？　また、筋肉にコリやハリがある、筋膜に歪みや捻じれがあると言う話は聞いたことがあるでしょうか？　
歪みやずれによる刺激で痛い、コリやハリで血流の悪い部分に痛み物質が溜まりやすい。それで、こういった骨や筋肉などに力をかけて元の「正しい位置・状態に戻していく」。この施術をタイプCと呼びます。
　強揉み、マッサージ、指圧、骨格矯正、骨盤調整、かっさ、トリガーポイント、ポキポキ整体、など色んなやり方や表現がされていますね。血流を良くする方法には、岩盤浴、サウナ、アロマ、ヨガなどでリラックスさせるやり方も、効果を感じられることでしょう。
　
　それから、健康な体にはあまり無い構造物として「癒着」と呼ばれるものがあります。筋肉同士、筋肉と神経が「糊」で貼りついた状態です。「糊」の成分は、肌の傷にできる「かさぶた」とほぼ同じで、肌ではなく内側にかさぶたができた状態です。手術後の内臓によく見られるのですが、筋肉でも知られています。この癒着を剥がすことで、筋肉同士や神経との滑りが良くなるので痛みもなくなると言われています。
炎症は治ったけど動かすと痛い五十肩の主な原因だと言われていますが、足や腰にもできるものです。揉んだり、押したりといった施術では、とても痛くそして剥がれにくいのです。癒着を剥がす時に痛みを少なくするには特殊な技術があります。