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男と女の「おかしな!?」ハナシ

一緒に食べたいのに…

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

一緒に食べたいのに…

今回のつぶやき主は、小学4年生のツバサくん。
給食の時間に、祖父母の家での出来事を、
友達と話しています。
ツバサ:なぁ、給食の時ってさ、当番は男子も女子も順番にやるし、
  食べるときはみんな揃ってから食べ始めるやろ……。

ユリ :はぁ? 当たり前やん。 
 当番を待たずにみんなが先に食べ始めてたら、残された人はメチャ淋しいで。

ツバサ:この前な、田舎のおじいちゃん家で、親戚の集まりがあってんけどな、
 おばあちゃんがまだ料理を作っているのに、男の人はさっさと食べ始めてて、
 最後の料理をおばあちゃんが出してくれた時には、
 「もうお腹いっぱいや」なんて言ってるねん。

ジロー:おばあちゃんは、一緒に食べへんかったんか?
  ツバサはどうしてたん?
ツバサ:料理を運んでるお母さんの手伝いをしようとしたら、親戚のおっちゃんに
 「男は座っとけ」て言われて、すごく嫌やった。
 お父さんも、いつもは自分で冷蔵庫から出すのに、
 座ったまま「ビール」とか命令するし……。

ユリ :なんかさぁ、お父さんとかお母さんって、親戚の家に行くと、態度変わるよね?
 こっちも、ちょっとだけ気をつかうわ(笑)。
◆ツバサのつぶやき・・・
学校では、男子でも女子でも、同じように給食当番をしてるのに、田舎のおじいちゃんの家に親戚が集まる時は、女の人だけが台所で動いているねん。
誰かが、まだ用意をしているのに、お座敷では、先にお酒を飲んで食べて楽しんでるのが、僕はちょっとイヤやってん。

◆ユリのつぶやき・・・
ウチのお父さん、家では料理も洗い物もするのに、おばあちゃんの家に行くと、ずっと座ってるねんな。
お母さんも文句を言わないし。

◆ジローのつぶやき・・・
いろんな親戚の家があるんやな。
ボクのおばあちゃんは仕事をしてるから、遊びに行った時は、おじいちゃんに料理を教えてもらったりするけど。
この間は、そば打ちをしてん。楽しかったわ~。
【ミニ知識】   
男子も女子も一緒の給食当番は「生きた教材」
 
明治22年に山形県の私立忠愛小学校で、おにぎりを無料で配ったのが起源とされる日本の学校給食。
当初は貧困家庭の救済が目的だったが、50年ぶりに改正された学校給食法(平成21年4月施行)では、目標が食育に変わり、「食に関する指導の手引」では学校給食を「生きた教材」と位置付けている。

『・・・準備、会食、後片付けなどの一連の実践活動を通して毎日継続して行う給食指導は、児童生徒に正しい食事のとり方や望ましい食習慣を身に付けさせることができ、さらに準備や後片付けなどの共同作業を通して責任感や連帯感を養うとともに、学校給食に携わる人たちへの感謝の気持ちなど豊かな心をはぐくみ、好ましい人間関係を育てることができます。』

(文部科学省 食に関する指導の手引-第1次改訂版-(平成22年3月)第4章 学校給食を生きた教材として活用した食育の推進 より)

横からちょっと言わせて

専業主婦もパートも経験した<br>関西学院大学社会福祉学科教授 <br>今井小の実さん
専業主婦もパートも経験した
関西学院大学社会福祉学科教授 
今井小の実さん
あります、あります、ツバサちゃんのような経験。
実家は本家分家といわれる世界がまだ残っている超田舎にあって、子どもの頃から盆や正月、法事のたびに母とわたしたち姉妹は台所に立ち、給仕に大変だったことを覚えています。
こんなことは過去の話と思っていたら、ジェンダー系の授業で学生が同じような体験を話してくれました。
そう言えば、つい最近、最終回を迎えた超人気TVドラマ「半沢直樹」。
現代版の時代劇?とも評され、勧善懲悪が約束されたストーリーは「倍返し」したくてもそうはいかない日々を送っている多くの大人たちの心をつかみました。
過酷な環境のなかで働く夫の心身の健康を気遣い、支えた妻「花ちゃん」の姿も、可愛く健気でしたね。
特に男性は、これぞ「理想の妻」だと感じ、熱い視線を送ったのではないでしょうか。
「花ちゃん」なら、夫の実家で法事があっても、きっとニコニコしながらお姑さんと台所に立つんだろうな……。
この問題はまだまだ続いていきそうです。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよいさん

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