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GO!GO!オリックス・バファローズ

裏方さんの仕事シリーズ第7回

華やかなスポットライトを浴びる選手たちの活躍の陰には、必ずそれを支える裏方さんたちの努力があるはず。
そんな裏方さんたちのインタビューシリーズです。      (by チャリンコK)

第7回 営業第3部 動員営業グループ 田中雅興さん

第7回のインタビューは、
営業第3部の田中さんです。

甲子園出場からドラフトでオリックス入団

- こんにちは、よろしくお願いいたします。

田中さんとは、もう7,8年前から神戸の少年野球でお世話になっているので、こうして改めて向かい合うと何だか気恥ずかしいですね。
これまで、ちゃんとお尋ねしたことがなかったんですが、田中さんの野球との出会いから教えてください。
 
あれは小学校3年生の11月でした。
(田中さんは記憶が細かい!)
全然野球に興味がなかったんですが、お兄ちゃんの友達の6年生の子が硬式の野球部を見学に行くけど、遠くて一人では心細いので付いてきてほしいと言われ、わけもわからず15kmの道のりを自転車で付いて行きました。
グランドに行って、グローブも持ってないので、借り物でキャッチボールなどを教えてもらったのですが、野球よりも往復の自転車で走ったことがすごく楽しくて、気がついたら入部してました。
 - なんだか、えらい簡単な野球との出会いですね・・(笑)
 でも、その後は活躍されたんですよね?
 
熊本バファローズというチームだったんですが、途中で人数が少なくなり軟式のチームに移った後、
また中学のシニアの部で戻りました。
ずっとピッチャーをやっていたのですが、1年生の時から3年生相手に試合に出ていて、あまり打たれた記憶はないですよ。
 
- 高校は野球の名門、熊本工業でしたよね? 

はい、推薦で入学したのですが、公立高校なので勉強の成績もそこそこ良くないとダメなんですよ。
ピッチャーで入ったのですが、自分の中では173cmではピッチャーでやっていくのは難しいかないと思っていて、その時からプロ選手になりたいと考えていたので、野手でいこうと内心決めてました。
入学後の練習試合で、当時3年生の高波さん(元阪神など)が故障で、
「代わりに1年生で外野やる者?」
と言われた時に、これはチャンスと思って手を挙げて出場させてもらったら、2、3本ヒットを打って
それからレギュラー格で試合にずっと出れるようになりました。
 
- 田中さんは、甲子園も出場されてましたか?
 
2年春と3年春の2回出ています。
2年の時は3年生に田中秀太さん(元阪神)、3年の時は同級生に荒木(中日)、松本(楽天)がいました。
- そして、1995年のドラフトでオリックスに入団されることに。
プロに入って、実際どんな感じだったんですか?
 
当時のオリックスは、すごく強かったです。
自分が入団した年は、日本シリーズも勝って日本一になってる年なんですよ。
外野のレギュラーが、田口さん・イチローさん・本西さんで、12球団の中でも屈指の布陣だったので、この3人を抜くのは正直、なかなか難しいなと思いました。
年間を通じての一軍・二軍の入れ替えが数人くらいしかなくて、一軍のハードルはかなり高かったです。
 
- 田中さんの一軍デビューは?
 
3年目の5月2日に代打で出たのですが、翌日の方が印象に残ってます。
谷選手の守備固めでセンターに入ったんですが、ライトのイチローさんがセンターに向かってやって来るんですよ。
自分はセンターに入れと言われたのに、おかしいな?と思っていると、イチローさんが
「緊張してると思うけど、失敗を怖がらないで、思い切りやれ。右中間・左中間の打球を俺と田口さんに遠慮するなよ」
とわざわざ声をかけてくれました。
プロでは、そんな事が無いと思っていたので、ちょっとびっくりしたのを覚えています。

選手から野球教室担当のスタッフへ

- ついつい、田中さんなんで、自分の興味で選手時代のところまでが長くなってしまいました。
  さて、現役を退かれて球団のスタッフになられた時のことを。
 
6年目は開幕1軍で、主に守備固めが多かったのですが、けっこう試合にも出ました。
オフに田口さんがメジャー移籍されたので、来年こそはと思っていた時に、戦力外の通告があり、スタッフとして野球教室の担当をやってくれという話でした。

- 突然の通告で驚かれたのでは?
 
全く考えていなかったので、すぐには考えがまとまりませんでした。
いろんな思いはあったんですが、3日後に受け入れる決断をしました。
 
- そして、私もその後出会う事になる、コミュニティー課の野球教室担当となられたんですね。
 
はい、球団の「ボールパーク構想」というのがあって、子どもたちの野球教室に積極的に取り組みました。
12球団の中では先陣を切った活動だったので、巨人をはじめ他球団がけっこう神戸に見学に来たりしてました。
それまでは、プロ選手が子どもたちや少年野球の指導者に、技術の説明をかみくだいて行なっていなかったので、そこを自分なりに気を付けてやっていましたね。

招待した小学生がたくさん来場してくれるのが喜びです

- そして、現在は営業担当ということですが、お仕事の内容は?
 
野球教室担当を7年間やった後、2008年から営業に異動になりました。
現在の担当は、関西全域の教育委員会を通じて小学生の招待を進めていくのがメインの仕事です。
ひとりで関西全域を担当しているので、なかなか大変です・・。
でも、今後のファンづくり、きっかけづくりとして大切な仕事だと思っていますし、プロスポーツを直接見ることで、子どもたちの夢を探すお手伝いになればと思ってやっています。
招待の日は、自分も受付のテントに張り付きになって忙しいのですが、小学生がたくさん来てくれるのはうれしいですね。
 
- 来シーズンへ向けての抱負は?
 
招待企画の参加者を、保護者も含めて年間10万人から20万人へと倍増させることができました。
でも、まだ球場に来たことがない人はたくさんいるので、もっともっと増やしていきたいと思います。
チケットのデザインを変えたり、いろいろな工夫も考えていこうと思ってます。
 
また、チームに対しては、岡田監督が二軍助監督だった時代に、自分は選手として面倒見てもらったので、岡田監督にぜひ勝ってもらいたいです。
- 今日はお友達関係の田中さんへのインタビューだったので、ついつい今まで自分が聞きたかった方へ質問が偏ってしまいました。
(毎回自分の趣味で聞いてるので、あまり変わらない気もしますが)
来シーズンも、たくさん小学生を球場に迎えてください。
元気な応援の声が響くスタジアムを楽しみにしています。

田中さんおすすめのお店

JR摂津本山駅近くの「Steak House ZEN(膳)」 
 
  田口選手がメジャー移籍した後に、毎年12月に田口と愉快な仲間たちみたいなノリで集まっているお店です。
  オーナーも田口選手と仲良しです。

球団からのプレゼントです!
 
「タオルマフラー」を抽選で3名の方へ。
 
「タオルマフラー希望」と明記して、この記事へのご感想・今後の要望・田中さんへのメッセージなどをお書き添えください。
締め切りは 12/6(月)17:00
 
プレゼント応募は→コチラから  ※応募は締め切りました
※お名前、郵便番号、住所、メールアドレスを必ず書いてください。 

【ユーザーからの応援コメント】
とてもためになりました(かっぱ)
内容豊富で興味を惹かれました(とんが)
とてもわかりやすくて勉強になりました。たくさんのお仕事があり、たくさんの人の力でプロの最高のゲームが見れるということが改めてわかりました(ゆきんき)
天才イチローとプレーしたなんて、羨ましい!(まんけん)
わかりやすい内容でした(kiyo324)
明石出身なのでグリーンスタジアムなじみがあります。今は北海道にいますが・・・。後輩がオリックスに入団したことがあります(ぴりか)
今後もより充実した楽しい企画に期待して応援しています(Small Boat)
とても魅力的でした(エイイチ)
応援しています(マイペース)
田中さんの事は知らなかったですが、興味深い話を聞けておもしろかったです。来年のオリックスはチームカラーとかを一新?するみたいなので、斬新な思い切った事をやって欲しいなと期待しています(でるでる)
頑張ってくださいね!(dntime)
興味深い内容でした(masap)
このままお仕事がんばってください(ヒデ55)
裏方さんにしか分からない気持ちがあることを改めて知ることが出来ました。野球を見るときも裏方さんのサポートも気にしながら応援したいですね!(ひらりん)
今年は野球が盛り上がりましたが、テレビ中継はだいぶ減りました。来年はもっともっと盛り上がりますように(ちゃんぽんぽん)
オリックスの大ファンです(馬の王子様)
楽しく興味深く拝読いたしました。私の住む群馬県は野球やソフトボールに熱心な県で、学校新設の際にはまず野球場確保から(笑)始まるので、球児には恵まれた環境だと思っています。プロ野球選手の野球教室の話はものすごく羨ましかったです。我が家の子供達も夢はプロ野球選手なのでぜひ群馬でも!と強く願っておりますが、参加資格はチームに所属している選手のみというのが多いです。チームに入っていなくても、父親と頑張って練習している子供もたくさんいます。そういった子供たちにも参加する権利を与えて欲しいです。その子たちが一歩先に進むためのきっかけ作りになると思いますので、ぜひ頭の片隅にでもおいといてください。お願いします(かれん)
野球観戦に行きたくてもなかなか行けません。オリックスの試合は、地上波であんまり放送してくれないのでタオルを巻いて応援したいです(こいけん)